top of page

英語プロ兼通訳が解説!「英会話において文法は必要なのか?!アウトプットだけでは不十分な理由とは?」

執筆者の写真: Saori EdwardsSaori Edwards

更新日:2023年9月18日


皆さんは、「英会話において文法は必要なのか?」

という疑問を持ったことはありませんか?


また文法はいらない聞き流すだけ!

こういった宣伝文句を聞いたことありませんか?

日本の英語教育が英文法重視だから、会話が話せないのだ!

英語教育は、英会話アウトプットに重点を置くべきだ! 

英会話において文法は必要ない!という意見を聞いたこともあるでしょう。


果たして、英会話において文法は必要ないのでしょうか?


答えは、ハッキリとNOです。


ipadを持って勉強している生徒たち

私はプロの英語指導者兼通訳として経験を積んできましたが、


実は英会話において文法の必要性を確信しています。


この記事では、なぜ英会話において文法は必要なのか、またアウトプットだけでは不十分なのかその理由について以下の流れで解説します。


英会話において文法は必要でアウトプットは次?



 

1: 英会話において文法は必要なワケ


英会話ににおいて文法は必要である理由について解説していきましょう。

英語を話すために文法がなぜ必要かというと、単語やフレーズを覚えても、それらを正しい語順で組み合わせることができなければ、自分の意思を正確に英語の文章で表現することはできないからです。


ここでは、特に日本で育ち日本で英語習得を考えている方向けの有益なアドバイスを掘り下げていきたいと思います。

つまり、文法とは、英会話をする上で、言語の骨格となる重要な要素です。

文法を学ぶとは、英語の語順や単語の使い方に関するルールを学ぶことにあたります。

そのルールに従って、英単語を並べ組み合わせながら、文章を作る必要があるのです。

例えていえば、スポーツを行う時のルールと同じようなものです。

例えば、文法を知らずに英語を話すのは、サッカーのルールを知らずに、サッカープレイをするようなものです。


文法が不要という方々は、アウトプット(話す書く)の重要性をつねに指摘しています。

しかしここでのポイントは、英会話において文法は必要でない、アウトプットが重要でなく、「英語学習の順番」の問題なのです。

それは、インプット(単語や文法基礎知識+読解の量)が少ないのに

アウトプットの練習だけをしても、結果的に伸び悩む原因になるからなのです。


現在沢山の英語学習情報があります。そこで、英会話において文法は必要ないという、

英語習得者の体験談を聞いたことがある方もいるかもしれません。


そこでその疑問を払拭するために、文法を学ばずに英語が話せる人とはどんなタイプの人なのか説明をしていきます。


アイデアを考えて横になっている女性

2: 文法を学ばずに英語が話せる人とは?


これまでは、英会話において文法が必要だについて説明をしてきました。


しかし、英文法を学ばずに英語が話せる人とはどういう人なのでしょうか


文法を学ばずに英語が話せる人というのは、日本語の文法を学ばずに日本語を話せる人と同じく、幼少期を最低3年以上海外で過ごした場合に限られると思います。これは、私達日本人が日本語の文法を学ばずに、現在日本語を話せている原理と似ています。


つまり、英語に毎日触れていたという、英語絶対量の多さから、

英語の文に感覚的に慣れることが可能であったという理由が大半を占めます。日本で通常の生活をしている限り、英語に触れられる環境や時間は限られてしまいます。日本にながら毎日10時間以上英語に触れる環境をつくることができない限り、感覚的に英語を自然に身に着けることは容易ではありません。


そのため、日本人が英語を習得する場合、文法を論理的に学ぶことが効果的かつ英語を早く習得できる鍵になるのです。


日本育ち日本で英語を学習されている方にとって、英会話にも文法が必要だという事がはっきりしました。


最後に具体的に、英会話において文法ができるとはどういうことなのか考えてみましょう。



笑顔でカウンセリングしている女性

3: 英会話において文法ができるとはどういうことか?


文法ができるとは、単に文法問題が解けることではありません。

文法ができるということは、よく使われる文法事項を瞬時に理解し、会話に落とし込み使えることができることです。

だからこそ文法の学習には、文法問題集だけでなく、実際の会話や文の中で文法を練習する練習が必要です。ここではじめてアウトプットの重要性がでてきます。


文法は、自分の考えや感情を正確に伝えるための道具であり、

自分の言葉で英語を自由自在に操るために養うものなのです。


例えば以下簡単な具体例をみてみましょう。


I enjoy to play soccer. ( 誤った文法)

I enjoyed playing soccer. ( 正しい文法)


いずれも単語の繋ぎ合わせで、サッカーを楽しむという、大枠を理解することは可能です。コミュニケーションが取れる!といった観点では、大正解です。


しかし、誤った文法の文章では、いつ、つまり、過去に、「英語を楽しんだ」という正しい情報が相手に伝わっていません。実際文法の『時制』を知らなければ、いつおこなったことか相手に伝えることができないのです。


文法の正しい適用によって、時間的な関係を正確に表現することができます。


文法は、ルールなのだと認識することで、自分の伝えたい情報を正確に相手に伝えられるために利用するツールだと理解できるようになります。


英会話において文法は必要だという意味が少しずつ実感で分かってもらえましたか?

英文法は、決して暗記をしなければいけない、つまらない勉強ではなく、自分が伝えたいことを補完してくれる、重要な要素なのだと理解することで、英文法を学習している際の意識にも差がでてくるはずです。


もちろん、文法の学習では、会話でよく使われる文法項目をしっかりと理解する

そして理解をしたら、次はその文法を使えるまで、

アウトプットや実践を伴うことが重要です。


日本で英語をマスターしたい日本人英語学習者にとって、文法の学習は英会話のスキルアップにつながる最初の貴重なステップなのです。


閲覧数:61回0件のコメント

Comentarios


  • Instagram
  • X
  • LinkedIn

©2024 by Saori Edwards. All Rights Reserved.

bottom of page